日々の疲れを癒すために、睡眠はとても大事ですね。快適な睡眠を得るためには、寝具の見直しは不可欠でしょう。今回は、ウッドスプリングベッドについてまとめてみました。
ウッドスプリングベッドとは？
ウッドスプリングベッドは、木材を重ねて作られています。
重ねた木材にばねのような機能を持たせることで、そりが出るように仕上げているのが特徴で、重さに対して、しなりが出ることで、身体を優しく支えてくれるという構造が特徴です。
マットレスの下にこの構造があることで、寝た時の体圧を、自然に分散させてくれるので、身体の疲れが取れやすくなると言われています。
ウッドスプリングベッドは、横向きで眠る人も、仰向けで眠る人も快適に眠れるベッドになっていて、通気性が良いので年中安心して使えます。
ウッドスプリングベッドとすのこは違う？
ウッドスプリングベッドは、見た目がすのこに似ています。
しかし、すのこ状に組み合げただけのすのこには、スプリング機能がありません。スプリング機能がないということは、横になってもしなることが無いので、クッション性が足りず物足りない寝心地になりがちです。硬い床の上で寝ているような状態なので、快適な睡眠を得ることはできません。ウッドスプリングは、体圧が分散されるように組まれているので、全く別物と言えます。
ウッドスプリングベッドは折れる？
木材で作られているということもあり、折れる可能性があります。例えば、ウッドスプリングベッドの上で飛んだり跳ねたりすると、傷むスピードも速くなってしまうので注意しましょう。丁寧に扱っていれば、すぐに折れることはありませんが、折れた場合は交換しなければいけません。
ウッドスプリングベッドのメリットやデメリット
ウッドスプリングベッドのメリットやデメリットについてお伝えします。
ウッドスプリングベッドのメリットは？
ウッドスプリングベッドは、体圧分散機能に優れています。
そのため、朝起きた時に身体が痛いと感じる人や、ぐっすりと眠ることができない人に最適です。背骨の位置を正しい位置で保ちやすい、正しい寝姿勢に整えやすいという特徴があるので、ウッドスプリングベッドで眠ることで、快適に眠れます。
それから、ウッドスプリングベッドは、寝る人の体型に合わせて、硬さを変えたり、しなり具合を変えるなど、カスタマイズしやすい点も魅力的でしょう。通気性も良いので、梅雨の季節も安心して使うことができるベッドです。体圧が分散されることで、ぐっすり眠れるだけでなく、疲れも取れやすくなります。
ウッドスプリングベッドのデメリット
ではウッドスプリングベッドのデメリットはあるのでしょうか。
ウッドスプリングベッドのデメリットは、強度があまりないということです。板を何枚も重ねて作られているものは、それなりに耐久性もありますが、お値段も高くなってしまいます。安すぎるものを選ぶと、すぐに破損してしまう可能性もあるので、注意しましょう。
また、上に敷くマットレスによって、寝心地が変わってしまうというデメリットもあります。マットレスは、やや厚みがあるものを選ぶようにしてください。薄いマットレスだと、熟睡できる可能性が低くなってしまうかもしれません。
ウッドスプリングベッドの代表的なメーカー
ウッドスプリングベッドとは、木材を重ね合わせ、自然にクッション性を持たせているベッドです。
ですが、どんなウッドスプリングベッドでも寝心地が同じかというとそうではありません。
大切なのは、どんなメーカーがどういったベッドを作っているかということです。ウッドスプリングベッドの代表的なメーカーについて解説します。
ドルサル社のウッドスプリングベッドの魅力って？
ウッドスプリングベッドの代表的なメーカーというと、イタリアのドルサル社が有名です。1932年に北イタリアで創業されてから、長きにわたる歴史と共に、多くの人々に愛されてきました。その快適快眠を目指した技術は、「イタリア整体師協会」から推奨されるほどです。
ウッドスプリングベッドというのは、単に高価な木材を使用しただけでは完成はしません。ドルサル社は、人が寝たときに影響を受けやすい首や腰、肩の悩みを解決してくれます。
なぜ、ベッドに寝ていると体が痛むのかというと、それは体圧分散できないからです。体を横にすると、どうしても体の一部に負担がかかりすぎてしまいます。
そのため、寝ていると体に負担がかかったり、起き上がったときに痛みが出てしまうのです。体圧分散というのは、身体にかかった圧を分散させることで、寝ていても起き上がっても、身体に負担がかかることはありません。
ドルサル社は、イタリアで最初にウッドスプリングベッドを作った老舗メーカーで、その高品質の高さから多くの信頼を集めています。
ドルサル社のウッドスプリングベッドの特徴は、その柔軟なしなりです。人は、就寝時には何度も寝返りを打つため、ベッドにはしなりがなくては、体重を受け止めることはできません。首や肩、そして腰に何らかのトラブルを抱えている人にとって、ドルサル社のウッドスプリングベッドはとても大きなメリットとなります。
センベラ社のウッドスプリングベッドって、何がすごいの？
センベラは、ドイツの老舗メーカーで、多くの人から支持されています。その魅力は、自然素材を豊富に使用し、地球に優しいベッド作りを目指しているところです。
センベラが誕生したのは、1960年代のことでした。最初はタイヤを製造していた会社でしたが、時代の流れと共に変化していったのです。
センベラが常に意識しているのは、使用する人の健康を守ることです。素朴で決め細やかな木材を採用することによって、シンプルながらにも通気性が高く、寝る人が快適な睡眠を得ることができます。
そして、センベラ社の魅力は、ベッドフレームのデザインの多さです。ベッドというのは、単に寝るためだけの道具ではありません。
また、フレームの床板もウッドスプリングだけでなくスノコ板、電動リクライニングと選べる幅が大きいのも魅力のひとつとなっています。
部屋のインテリアとしても大切なアイテムです。寝心地が良くて、装飾に優れたウッドスプリングベッドがほしいという人にとって、センベラ社は最適です。
ノッティンブル社のウッドスプリングベッドは体に優しいの？
イタリアで有名なウッドスプリングベッドの会社であるノッティンブル社ですが、その魅力は体に優しいところです。
その理由は、まずは使用されている板の幅を見ればわかります。ノッティンブル社の板は、幅が38ミリもあるので安定感がありますし、スライドが可能な二重構造部分には6枚も使用されているので、重い体重でも受け止めてもらえます。
ノッティンブル社のウッドスプリングベッドが体に優しいと言われるのは、こうした細やかな部分にも拘っているからです。そして、ハリウッドセレブが利用していることからもその魅力が垣間見えます。
また、イタリア本国で丁寧に製造されている点も魅力的です。
ウッドスプリングベッドはマットレスとの組み合わせが重要
ウッドスプリングベッドというのは、頑丈でしなやかなため、マットレスを敷かなくてもそのまま寝ることは可能です。ですが、より体に負担をかけないためには、やはりマットレスは敷いた方がいいでしょう。
そして、このときにはマットレス選びはなによりも重要です。
どれだけ有名なウッドスプリングベッドでも、マットレスとの相性が悪ければ意味がありません。
ベッドというのは、直接寝るわけではないのです。マットレスと組み合わせて、初めて本来の魅力が発揮されるのです。
寝姿勢で一番大切なのは、背骨のラインです。背骨のラインを美しく保つことができなくては、たちまちバランスが崩れて、体に負担がかかります。
元々、ウッドスプリングベッドは、ダブルクッションの効果があるため、マットレスを選ぶのにとさほど困りません。ただし、金属コイルのマットレスは使用しないことが大切です。
なぜなら、金属コイルのマットレスというのは、寝心地の調整がほとんどできないため、体に負担がかかりやすいのです。
自分にあったマットレスを先に選んでから、そのマットレスにあうウッドスプリングベッドを選ぶという方法もあります。
ウッドスプリングベッドに寝るときの注意点
ウッドスプリングベッドは、木製でできているため、マットレスを長期間敷いているとカビが生える可能性があります。ですが、これではいかに体への負担が軽くなったとしても、やはり健康にはよくありません。
いくら有名メーカーとはいえ、カビが生えては愛用することはできないのです。そのため、定期的にマットレスのケアをすることが大切です。
風通しのいい場所にマットレスを立てかけて、あとは陰干しで干すだけでOKです。
これで、マットレスのカビ対策はできるため、ベッドにカビが生えるということはありません。
有名なウッドスプリングベッドのメーカーというのは、単に歴史が長いとか、使用されている木材が高級だからというわけではありません。そこには、寝ている人の安心と安全を計算された造りが採用されているのです。
ウッドスプリングベッドを選ぶときには、有名なメーカーというだけでなく、その構造や素材をよく知ってから購入することが大切です。そして、ベッドに合うマットレスを選ぶことによって、最高の眠りを手にすることができるのです。
