リクライニングベッドは単に介護に適しているというだけではなく、実はくつろいだ生活と睡眠による上質な暮らしをする上でも広く役立ちます。
しかし検索をかけると、リクライニングベッドは介護に優れています、という結果が返ってくることが大半ではないでしょうか。
現在は各メーカーもデザインの優れた高級志向の商品を投入していることから、お洒落でゆったりとした生活を過ごすことにもリクライニングベッドは役立つのです。
一方でリクライニングベッドは折りたたむことができるような商品もあり、省スペースの生活を過ごしたい、あるいは来客に備えた予備のベッドが欲しいような時にも使うことができます。
リクライニングベッドには電動のものと手動のものがあります。
介護に使用する場合は電動のほうが便利な場面が多いことから、主に電動のものが広く宣伝されています。
しかし手動には電動にない長所もあることから、リクライニングベッドの日常的な使い方に合わせて適切なほうを選ぶのことでより満足感の高いものを選ぶことができます。
こちらの記事では、電動と手動のリクライニングベッドがそれぞれ持つ特徴をわかりやすく説明します。
リクライニングベッドそのものの特徴
リクライニング機能
リクライニングベッドはその名の通り、リクライニング機能のあるベッドです。
例えばリクライニングで背の部分を上げることで、ソファーのようにして使うことができます。
寝室で読書、テレビ鑑賞、あるいはタブレットの利用や食事もできるというように、リクライニングベッドを使うことで様々なライフスタイルを実現することができるのです。
また、そういった用途に適した机なども販売されており、ベッド自体にもコンセントの差込口があるようなタイプのものもあります。
こういったものを活用することで、リクライニングした状態でベッドから出ることなく様々な活動をすることができるのが、リクライニングベッドの持つ魅力になります。
折りたたみ機能
一部のリクライニングベッドは折りたたむことができるようになっています。
こういったタイプのリクライニングベッドは軽くて持ち運びしやすいようになっており、また省スペースの寝具として使うこともできます。
リクライニングベッドはリクライニング機能があることから、最初からしっかりとした構造になっているので、折りたたんで運ぶことができるだけ丈夫にできているのです。
もちろんしっかりとした構造になっているとはいっても、極端に大きな負荷に耐えられるよう作られているわけでないところは注意です。
折りたたむことができるリクライニングベッドは、キャスターがついて持ち運びしやすいものもあり、そのキャスターもしっかりとしたストッパーが備わっているものもあります。
持ち運んで使うようなリクライニングベッドの場合、こうしたストッパーがしっかりしているものを選ぶことで、不意の事故を予防する効果を得ることができます。
介護での使用
ベッドでただ寝ている状態のままだと、血行が悪くなってしまうという問題があります。
通常は寝返りをうったりすることで改善するのですが、要介護者の場合は寝返りもできない、あるいは大きな労力を必要とするような状態にあります。
そこでリクライニング機能を使うことにより、寝返りができなくても血行の改善をすることができます。
また脚のむくみを解消するため、脚の部分もリクライニングする機能がついていることが一般的です。
他にも介護ベッドとしては経済的な恩恵のある場合があります。
シングルサイズなど一定の条件を満たすことで、非課税商品として購入することができるのです。
ただしシングルサイズですとダブルサイズに比べて小さくなってしまいますので、身体のサイズに合わせたものを選ぶことが快適な睡眠のためには重要です。
介護ベッドとしての使用を想定している場合、サイドレールやグリップなど安全で便利なものがついていることもあり、介護者の負担を軽減して、また要介護者も自力で多くのことができるようになります。
電動ベッドの特徴
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電動リクライニングベッドは、ベッドの中にモーターが搭載されています。そのモーターが駆動することで、さまざまな動作が可能です。では具体的にどのような特徴があるのか、電動リクライニングベッドについてくわしく掘り下げます。
電動リクライニングベッドにもいろいろな種類がある
一言に電動リクライニングベッドといっても、各メーカーや各商品によってそれぞれ違います。ですから購入する前にどんなリクライニングベッドなのか、きちんと確認してから購入するのが後悔しないためのポイントです。
たとえば搭載されているモーターの数が違うだけで、リクライニングベッドの機能に差が生じます。モーターが1個だけ搭載されている場合は、背の上がり方と脚の上がり方がそれぞれ連動して位置をコントロールします。モーターが1個だけですので、連動での動作となります。
ですがモーターが1個ではなく複数個搭載されている場合は、リクライニングベッドの各部分をそれぞれ独立して動作させられます。リクライニングベッドは、頭の部分のヘッドアップ、背中の部分の背上げ、脚の部分の脚上げ、さらに高さが調節できる昇降部分がありますが、モーターが複数個搭載されていればそれぞれを独立に動作させられるのです。独立で動作させられるため、自分にとって最も満足のいく姿勢に調節できます。
モーターの数が増えるとその分複雑な動きが可能ですが、グレードが高くなるので価格も高くなります。特にデザイン性の優れているハイグレードな電動のリクライニングベッドの場合、モーターの数が少ない基本的なものと比べてかなり価格が高くなります。つまりどのぐらいの機能を求めるのかを予算と相談しながら電動リクライニングベッドを選ぶことが、購入して満足するためには大切です。
電動リクライニングベッドの選び方
モーターの数をはじめとした機能と価格のバランスで選ぶのはもちろんですが、それ以外にも選ぶ時に考えたいことがあります。
たとえば電動リクライニングベッドのサイズがそうです。できる限りゆったりしているほうがいいのか、それともサイズには特にこだわらないのか、サイズの希望をはっきりさせておくことは重要です。
また一人で使用するのではなく二人で使用する場合は、ダブルサイズの電動リクライニングベッドの購入を検討しなければいけません。シングルかダブルかで、サイズは大きく異なります。
また電動リクライニングベッドの細かい機能についても、できる限り目を向ける必要があります。たとえば電動である以上リモコンによってリクライニングベッドを操作しますが、そのリモコンが無線タイプのものもあります。コードがあると煩わしく感じるかもしれませんし、ベッドの周りをすっきりさせたいならリモコンが無線タイプの電動リクライニングベッドがおすすめです。さらに首の部分のサポート機能があるかどうかや安全装置が備わっているのかどうかなども、検討の際に意識しておきたいことです。これらを基準に選べば、購入後に後悔しません。
非課税対象の電動リクライニングベッドもある
電動リクライニングベッドの中には、非課税対象のものがあります。社会福祉の視点でみて最低限の機能を有する電動リクライニングベッドは、非課税対象になることがあります。あくまで最低限の機能ですので、サイズが大きかったり過度に機能が付いている電動リクライニングベッドだと非課税対象にはなりません。これらの観点も含めたうえで、電動リクライニングベッドを選べば経済的です。
手動ベッドの特徴
リクライニングベッドは、電動以外に手動も存在します。電動が苦手だったり、シンプルなリクライニングベッドを求めている場合は、電動ではなく手動リクライニングベッドの購入を検討するのがおすすめです。ではどんな手動リクライニングベッドの特徴とは何か、次は手動リクライニングベッドについて解説します。
手動リクライニングベッドの種類
特にモーターなど電動なものが搭載されているわけではない手動リクライニングベッドは、全体的にシンプルな構造の種類が多いです。リクライニングが電動ではありませんから、それほど多くの部品が使われているわけではありません。ただ手動リクライニングベッドもリクライニングの機能は十分しっかりしていて、何段階にも調節できるタイプがあります。
また手動ギアが付いているすのこのリクライニングベッドがあるなど、思いのほかバラエティに富んだラインナップです。もしも特に電動にこだわらないのであれば、手動リクライニングベッドを選んでみてもいいのかもしれません。
手動リクライニングベッドの魅力
手動リクライニングベッドは、シンプルな構造をしていてわかりやすいのが魅力です。電動の場合はリモコン操作などをおこないますから、少し複雑に感じてしまうかもしれません。ですが手動の場合はわかりやすいので、リクライニングベッドにシンプルさを求める人に向いています。
リクライニングベッドには電動と手動がありますので、どちらの種類の選べばいいのかよく考えてから最終的に決めるのが購入してから後悔しないための考え方です。初めて購入する場合はよくわからなくて迷ってしまいますが、今はネットなどでくわしい商品の説明をしていることが多いので、その情報を参考にして選べば最適なリクライニングベッドがどれなのかわかります。じっくりと考え、予算とのバランスも加味しつつ購入するのがおすすめです。
また、後々後悔する可能性を最大限に抑えたいのならお近くの寝具専門店に相談するのが一番です。
価格も送料や設置費などを考えれば、ネットと違わないケースが多いですし、何より利用シーンやライフスタイルを伝えることで想定される悩みや問題点を先に知ることができます。オプションやちょっとしたチューニングも喜んでいただく事が多いです。
当店も神奈川県、東京都、千葉県のお客様に大変多くご利用いただいております。
是非、近くの寝具店を頼ってみましょう。
まとめ
以上、リクライニングベットの特徴や電動と手動の特色をご紹介しました。
電動と手動の違いはモーターの有無による重さや動作の特徴にあり、モーターが必要かどうかが選ぶポイントであるといえます。
特に介護のために使う場合は、要介護者と介護者の双方にとって望ましいものを選ぶことが大切です。
良いベッドを選んで寝室生活を快適にしましょう。
あるいは持ち運びやすいリクライニングベッドを使い、リビングなどでソファーよりもゆったりとした椅子として使うなんてことができるのも魅力です。
工夫次第でライフスタイルの幅が広がるリクライニングベッド、是非とも使ってみてはいかがでしょうか。
