羽毛布団を洗いたい!自宅やコインランドリーで洗濯・クリーニングは可能か?

コインランドリー 羽毛布団

長期間使い続けていると気になる羽毛布団の汚れ。

久しぶりにカバーを外してみたらシミや変色が見つかったり、なんとなく買ったときよりもフカフカ感やボリュームが減ったような…。

タオルケットやシーツなど他の寝具は汚れる度に洗うのに、ワンシーズン使いっぱなしだった羽毛布団をそのままの状態で収納しても大丈夫なのか少し気になりますよね。

そこで、自宅でできる羽毛布団の洗濯(メンテナンス)の手順や自宅以外でのクリーニング方法の種類やその選び方も合わせてご紹介したいと思います。

羽毛布団を洗わないとどうなるの?

ダニ

私たち人間は、真冬の季節でもコップ一杯分の汗をかいています。

それが積み重なって湿気も溜まりニオイの原因に。

さらには皮脂やフケなどのたんぱく汚れも蓄積されるため、それを餌とするダニも集めることなりそのダニの糞もアレルギー疾患を引き起こす恐れがあります。

このように聞くと頻繁に洗いたくもなりますが、洗い過ぎるのも羽毛布団の品質を悪くしてしまうという懸念も。

しかしながら毎日の心地良い眠りのために羽毛布団が清潔であるということは心理的な寝心地に直接影響がありますよね。

そのためにも羽毛布団を痛まないように、尚且つ清潔に保つ為のクリーニング方法やその頻度について学ぶことが大切となります。

羽毛布団を洗う頻度は?

羽毛布団を洗う頻度は布団のクリーニング業者と羽毛布団のメーカーで確実に決められた頻度基準はないようですが、それぞれの理由で布団のクリーニング業者と羽毛布団のメーカーで推奨年数は異るようです。

布団クリーニング専門業者さんのウェブサイトなどを見ると1年としているケースが多いようです。冬季の間、毎日使用した羽毛布団の湿気、カビやダニが増えるリスク、アレルギー対策のためにも一年に一度のクリーニングを推奨しています。

一方、羽毛布団メーカーはというと、3~5年という期間を挙げておりました。

羽毛を包む側生地の痛みや羽毛布団の使用感の悪化を考え、頻繁なクリーニングはすすめていないようです。

そもそも羽毛布団を包む生地は特殊なダウンループという加工がされているため、ダニが入りこむことは無いというデータの結果もあります。

3~5年という年数のバラつきは使用法や体質(汗のかき具合等)の個人差によるものとされています。

羽毛布団を洗う時期やタイミング

羽毛布団をクリーニングするなら、タイミングとしては長期保管する前が望ましいといえます。

夏場など、羽毛布団の出番がなくなるその前にクリーニングをします。

そしてなるべく梅雨の季節が到来する前の春が狙い目。ジメジメした季節は天日干ししても湿気がとびずらいため適していません。

うっかり梅雨入りしてしまったという時はクリーニングも梅雨明けを待ってからにしましょう。

羽毛布団のクリーニングは自宅やコインランドリーで可能なのか?

洗い方としてざっくり分けると下記になります。

①自宅で洗う
②コインランドリーに持ち込む
③布団専門のクリーニング業者に持ち込むか、または配達式にする。

これから紹介するクリーニング方法のそれぞれの手順やメリット・デメリットを参考に、仕上がりやコストパフォーマンス、安心感においてどれが一番納得できるのかをきちんと知った上で選択しましょう。

全部自宅でやる!羽毛布団の洗い方(クリーニング)の手順と知っておきたいメリットとデメリット

浴槽にお湯を入れる

羽毛布団を自宅で洗う場合

自宅で洗う場合に最初にチェックをするのは品質表示のタグです。
手洗い、洗濯がOKなのかをまず確認します。綿やポリエステルを使用した側生地は洗うことが可能な場合が多く、また羽毛の撥水を高めたものや耐久性に優れた側生地であることが条件です。
逆に、側生地がシルクのものやノンキルト加工という格子状に縫われていない羽毛布団も自宅では洗うことができません。

手洗いをする場合の手順

1 浴槽に布団が浸るほどの水をはり、おしゃれ着用洗剤や中性洗剤を溶かし羽毛布団を広げた状態で羽毛が痛まないよう、優しく押し洗う。
2 洗いが済んだら泡がなくなるまで4~5回すすぎを繰り返す。
3 羽毛布団をひとまとめに丸めて水をきる。
4 布団を浴槽のヘリに干す状態して一時間くらい置く。
5 3分程度、洗濯機で脱水にかける。
6 風通しの良い場所で日陰干し。

天気の良い日でも丸二日はかかりますし、生乾きだと悪臭の原因になりますので羽毛布団を自宅で洗濯する場合は乾かすのが一番大変とも言えるかもしれません。
ただし、正直なところ仕上がり・クオリティを考慮すると自宅でクリーニングを行う事は推奨できません。

自宅用洗濯機の場合の手順

①自宅の洗濯機を使用する場合、まず今お使いの洗濯機の説明書を確認し布団洗濯が可能かチェック。

容量としては洗濯機の7割までに収まるものが限界となります。

[布団サイズと洗濯容量の目安]

シングルサイズ‥5キロ~
セミダブル‥7キロ~
ダブル‥10キロ~

②汚れを外側にし、ロール状にたたんでネットに入れ、大物洗いコースを選ぶ。洗剤はおしゃれ着用や中性洗剤をセット。

③水が溜まったタイミングで洗濯機の一時停止ボタンを押し、手で沈めるように羽毛布団を5、6回ほど押して再度洗濯をスタートさせ脱水終了まで洗濯機にお任せ。

自宅での手洗いも洗濯洗いも干し方としては風通しの良い場所で日陰干しなのですが、物干し竿を二本をまたがせて干すと風の通りが生まれて乾きやすくなります。

その際、中の羽毛が偏らないようほぐしながら布団を整えることも忘れないようにして下さい。

布団の端を持ち、空気が入り込むように振るという事を乾くまでに何度か繰り返すと仕上がりがふんわりとします。

日陰干しなのでしっかり乾かすのに時間がかかってしまうかもしれませんが、布団乾燥機を使用するなど工夫をすればスピーディに乾かす事も可能です。

自宅で羽毛布団を洗う場合のメリット・デメリット

メリット→なんといっても金がかからないことです。
水と洗剤、洗濯機の電気代だけで済みますし、自宅の寝室から洗濯機に入れるだけなので思い立った日に実行出来てしまう手軽さも魅力的ですよね。

デメリット→手洗いは体力が必要となります。浴槽での手作業大変な上、水を含んだ羽毛布団は想像以上に重いものです。

洗濯機の場合、洗濯機本体が壊れてしまうリスクや羽毛布団の側生地が破れてしまう恐れがあります。

手軽にそして低価格で済みますが、万が一の損害はもっと大きくなる可能性があります。

日陰干しの為、中心まで乾かすのは容易な事ではなく雑菌が繁殖し悪臭の原因になってしまうこともありますのでせっかくの商品をダメにしてしまうというリスクは負うべきではありませんね。

羽毛布団をコインランドリーで洗う場合の方法や料金。知っておきたいメリットデメリット!

コインランドリー

羽毛布団をコインランドリーで洗う手順

羽毛布団をコインランドリーで洗う場合も、自宅でクリーニングする場合と同じく最初に確認したいのは品質表示です。

必ず水洗い、乾燥機OKなのかを表示を確認します。ノンキルト加工やキルティング加工が施されていない布団、側生地がウールやシルク素材の物も洗うことが出来ません。

諸々を確認することができたらカバーを外し、羽毛布団を洗濯機に入れ、必要なお金を入れ洗濯を開始。(布団カバーは別で洗濯する)

ちなみに自宅用の洗濯機ではネットに入れて洗濯をしますが、コインランドリーの場合洗濯機の容量が大きめなためネットは使用しなくても大丈夫の場合が多いです。
洗濯機の容量基準はシングルで12キロ、ダブルで17キロです。

コインランドリーの洗濯機で使用する金額の目安と時間

1000円~1400円程度、所要時間としては30分程度となります。

洗いが終わったら乾燥機を使用します。

この時、容量が大きめな乾燥機を使うとしっかり乾燥させることができるのでおすすめです。(目安としてはドラムの3分の1程度)

乾燥させる前には羽毛布団のねじれ等にも気をつけましょう。

コインランドリーの乾燥機で使用する金額の目安と時間

800円程度、乾燥終了までの所要時間は60分から80分程度となります。

コインランドリーで羽毛布団を洗うメリット

手軽に、そして手頃な料金で済むこと!洗いから乾燥まで一通りできてしまうため、自宅で乾かすのと違ってお天気や干す場所を考える必要がないです。

思い立ったらお近くのコインランドリーに持ち込むだけですからお手軽ですね。

料金もクリーニング店や布団専門店に比べるとお手頃に済みます。

布団は当日持ち帰ってすぐに使用することが出来るのでお急ぎの場合はコインランドリーが一番スピーディに仕上がるでしょう。自宅とは違う大きな乾燥機で乾かした羽毛布団はボリューム感が復活し、ダニやカビも除去できます。

コインランドリーで羽毛布団を洗うデメリット

前に使用した人が何を洗ったのか分からないため気になる人はいるかもしれませんね。

家で洗うのに抵抗があるものを持ち込むというケースが割と多いのも事実です。

ペットの粗相で汚れた物、人間の嘔吐物や排泄物汚れ‥なんかも例外ではありませんね。

あげればきりが無いのですが最近のコインランドリーは、除菌洗浄をする機能がついた最新の洗濯機もあるので気になる人は事前に確認すると良いですね。

また、洗濯、乾燥を失敗してしまう可能性はあります。

いくら手順通りにやったつもりでも、プロが仕上げる訳では無いため羽毛の偏りが発生したり、側生地が破れて結果的に使用できなくなってしまう可能性はあります。

乾燥に失敗してぺしゃんこになったり、生乾きになり悪臭が発生してしまう‥なんてことも。

手頃な値段とはいえ、使用したそこそこのお金も帰ってこない上に羽毛布団もダメにしてしまってはかなりのダメージです。

クリーニングやメンテナンスをしようという羽毛ですからおそらくそれなりの価格のものであったり、思い出の品であったりというケースが多いと思います。

今回は、お急ぎの場合やお手軽な選択肢として自宅やコインランドリーについて触れてみましたが、正しくメンテナンスをしたいという場合は、当店のような寝具専門店へご依頼いただくのが間違いないと思います。

当店も年間数百枚はメンテナンスをさせていただいておりますし、あなたがお住まいのエリアにも寝具専門店があるはずです。
※どうしても地元に無いという方は通販対応になってしまいますが、当店でのクリーニングも可能ですので一度ご連絡を頂ければと思います。

羽毛布団のクリーニング | 神奈川県川崎市多摩区の西川寝具店半ざむ
羽毛布団のクリーニングは川崎の寝具専門店半ざむまで。

是非、参考にしてみてください。

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