羽毛布団の正しいお手入れと収納方法。収納前に行いたい準備

羽毛布団

皆さんは普段お使いになっている羽毛布団のお手入れ方法はどうしていますでしょうか。

羽毛布団の買い換えはなかなか大きな買い物なりますので、できることなら使用感を保ちながら劣化を防ぎ長く使っていきたいものです。

普段のお手入れももちろん大切ですが、それと同じくらい大切なのが羽毛布団の収納方法です。
間違った収納方法では羽毛布団の寿命を縮めることに繋がりかねません。

そのためにも知っておきたい羽毛布団の正しい収納方法を合わせてご紹介させていただきます。

日常的に行いたい羽毛布団のお手入れ方法

天日干し羽毛布団

毎日使用する羽毛布団ですしお手入れ方法はやはり気になりますよね。

布団を干すのは当然だけど、その頻度は?天日干しか日陰干しか?その時は叩いたほうがいいの?…など、様々な疑問が湧いてきます。

羽毛布団の間違ったお手入れ方法を続けていくと側生地(羽毛を包んでいる生地)が破れてしまったり羽毛がやせてしまいフカフカだった羽毛布団の使い心地が悪化してしまう事がございます。

そのような事態を避けるためにも正しい羽毛布団のお手入れ方法と、その際の注意点も学んでいきましょう。

羽毛布団の天日干し

まずは頻度として月1~2回程度、羽毛布団の天日干しをしましょう。
天日干しには様々な効果があります。

使い心地の回復

睡眠中の汗や空気中の水分などで羽毛布団には湿気が溜まってしまいます。

そうなると羽毛のへたりにつながり羽毛の元々の暖かさや使用感が損なわれてしまいます。

そこで天日干しをして空気が入り込むことにより、中の湿気をなくし元々の保温効果や羽毛の膨らみが戻ってきます。

カビやダニを抑制

布団に発生したカビやダニはアレルギーの原因になります。

最近では子供から大人までアレルギー疾患で悩む人が年々増えてきています。布団のカビやダニ、ダニの糞や死骸はアレルゲンの一つになりますので、定期的に天日干しをして湿気を逃がし殺菌することでカビやダニの発生を抑制します。

また、布団を叩くときは軽くほこりを払う程度にします。

天日干しではダニを死滅させる事はできませんので乾燥機を使用したり定期的に布団用掃除機やクリーナーで吸い取ることをおすすめします。

この時、側生地の縫い目にたまりがちな埃をきちんと取り除くことも大切です。

羽毛布団の匂いをとり除く効果

羽毛布団の中身は天然素材からできています。
使用することにより天然素材が湿気を帯び、天然素材特有の匂いが発生してしまうことがあります。

そこで天日干しをして湿気を取り除き、天然素材特有の匂いを抑制することができます。

天日干しをするときの注意のポイント!

天日干しの効果は上記でご紹介いたしましたが、いくつか気を付けたいポイントがあります。

羽毛布団の側生地を傷めないようにすること

側生地(羽毛を包む生地)の素材によっては紫外線に弱いものあります。

紫外線を長い時間浴び続けることで変色や劣化につながることも。

側生地が痛んで破れたり、側生地から羽毛が漏れ出しフワフワだった羽毛のボリュームが減っては困ります。

ですので、側生地は直接紫外線を浴びないようにカバーをつけて干し、表裏それぞれ一時間ずつ程度にしましょう。

天気がよく暖かくても湿気のある日や時間帯は避けること

羽毛布団はなるべく湿気の少ない日や時間帯を選びましょう。

面倒な布団干しは朝一番で片づけたいからといって早朝に干すことはおすすめできません。

早朝と夕方は外気の湿度が高くなるため、朝10時~15時くらいが布団を干すのに適した時間帯と言われています。

羽毛布団の中の空気を入れ換える

天日干しでも羽毛布団の匂いは軽減できますが、その後でもう一つやっておきたいのが羽毛布団の中の空気の入れ換えです。

簡単ではございますが羽毛布団の空気の入れ換え方法をご紹介します。

羽毛布団をなるべく小さめにたたむ。

ゆっくりと押すように中の空気を出す。

何度かこれを繰り返す。

こうして羽毛布団の中の空気と外の空気を入れ換えることで羽毛布団内の匂いの軽減に効果的です。

羽毛布団を使用しない期間の収納方法はどうすればいい?

羽毛布団収納袋

保温性が高くふかふかな手触りが特徴の羽毛布団ですが暑い夏にはやはり出番がなくなってしまうもの。

ここではそんなオフシーズン期間中の羽毛布団の収納方法をご紹介します。

間違った収納場所や収納方法で長期間収納すると羽毛布団の使用感や品質を損なう事にもつながります。

羽毛布団のオフシーズンが到来する前に羽毛布団の正しい収納方法を覚えておきましょう。

羽毛布団を収納する前に行いたい準備

羽毛布団を収納する際の重要なポイント。それは湿気対策です。

羽毛布団の湿気対策はもちろんですが、収納する場所の湿気対策も必要です。

対策をしないまま収納するとカビやダニが繁殖し使用感はもちろん羽毛布団の寿命にも関わってきます。

ここでは収納場所と羽毛布団の湿気に対応した事前にしておきたい準備と収納方法をそれぞれご紹介いたします。

収納場所のよごれと湿気対策

デリケートな羽毛布団を収納する場所は長期間保管するのに適した環境に整えておく必要があります。

①収納場所のカビや汚れをしっかり落とす。

湿気がこもりがちなクローゼットや押し入れですが、カビや汚れはありませんか?

もし発見した場合はクローゼットや押し入れから物を出してからアルコールスプレーをタオルに吹きかけて汚れをとりましょう。

カビキラー等の漂白剤成分の物は表面の変色や劣化を招いてしまうのでおすすめできません。

それに加え、クローゼットや押し入れは埃もたまりがちですのでしっかり掃除をし清潔にします。

②掃除を終えたら内部を乾かします。

拭き掃除をすることで多少なりともクローゼットや押し入れは水分を吸収しているため、そのまま扉を閉じてしまうと湿気は籠ります。

その内部に向けて除湿器や扇風機を当て風を通し、しっかり乾燥させることが重要となります。

③すのこを置く。

ホームセンターや100円ショップで購入できる「すのこ」。

収納スペースの床に直に布団を置くのではなく、一番下に「すのこ」を置くことで空気の通り道ができ湿気が逃げやすくなります。

ちなみに他の寝具と一緒に羽毛布団をしまう場合は、羽毛がつぶれにくい一番上がおすすめです。収納スペースのタイプによっては上段と下段で別にしまうことも検討しましょう。

④除湿剤を置く。

除湿剤は布団用を推奨します。形としては布団の隙間に挟み込むものや箱のタイプ、棒状のタイプ等、種類は様々なのでご自宅の収納スペースに合った除湿剤を置きましょう。

その際、適した数量を置かないと湿気が十分に吸収されませんので広さに対する使用量を確認してください。

収納前も羽毛布団の天日干し

羽毛布団の大敵は湿気。収納前も必ず欠かせないのが天日干しになります。

天日干しの手順は上記↑で説明しましたのでご参考にしてください。

あとは乾燥機でしっかり乾燥させるのもおすすめ。

乾燥機を使用する場合、羽毛布団の側生地によって注意しなけければならないタイプもございますので説明書やタグを確認しましょう。

分からない、または心配な場合は専門のクリーニング業者に丸洗いや乾燥をお任せするのが一番安心です。

羽毛布団表面のダニや埃を取り除く

羽毛布団の乾燥が完了したら、仕上げに掃除機などで羽毛布団表面のダニや埃を吸い取りましょう。掃除機はノズルを布団対応の物に変えるか布団クリーナーを使用します。

しっかり吸い取ることができたら次はいよいよ羽毛布団の収納です。

羽毛布団を収納する袋。どんなものが良い?しまい方は?

①まずは布団用の防虫剤を挟み込む。

匂い移りを防ぐため無臭か匂いのきつくないタイプの物を選びます。

布団を収納袋に入れる時ですが、空気を抜く為に叩いたりすると羽毛が痛むのでギュッと優しく押したたむようにします。

②使用する収納袋について。

ビニール性など通気性の悪いものは湿気がたまりやすいので、通気性に優れた木綿の風呂敷やシーツ、布団を買った際についてくる不織布の羽毛バッグなどがおすすめ。

その際、羽毛バッグのファスナー部分を2~3センチ開けておくと通気性がさらに良くなります。

コンパクト収納が可能な布団圧縮袋もございますが、羽毛のボリュームや劣化につながるため使用はおすすめできません。

しばらく使用しない間もたまに日干しと湿気対策をしよう

オフシーズンだからといって長期過ぎる収納には気を付けます。長期収納の最大の目安は6か月程度です。

収納スペースを閉めっぱなしにせずに風を通したり、さらには使用しない期間もときどき日干しをして湿気を取り除きましょう。

面倒でもこうした手入れをする事で羽毛布団を劣化させることなく保温性を保ったまま収納することができます。

以上、長くなりましたが羽毛布団の収納方法と収納前の準備についてまとめてみました。
寝具専門店では、こういった羽毛布団のメンテナンスよりも本格的なクリーニング、リフォームを提供しています。

興味のある方は是非一度サービス内容を確認してみてください。

羽毛布団のリフォーム | 神奈川県川崎市多摩区の寝具店半ざむ
神奈川県川崎市多摩区登戸の寝具店半ざむが提供する、羽毛布団のリフォーム、お直しについてご紹介します。
タイトルとURLをコピーしました